●歌唱力
久しぶりにテレビで歌番組を観た。歌謡曲がJ-POPと呼ばれるようになってからもう結構経っているが、みんなソツなく歌がうまかったり、ダンスが凝っていたりしてちょっとつまらないと思ってしまう。歌謡曲全盛期の時代はアイドルひとつ取っても、プロレスっぽいヤラセ的なチープ感がおもしろかったのだ。それらの歌手をかっこいい！と信じて観ていた子供の頃ですら「これはねえよな」とか「実はちょっとダサいんじゃないの？」という気持ちが頭のどこかにあったように思う。
成長するに従って私は色々な種類の音楽を聴くようになったが、感性の根源がそのような歌謡曲で出来ているので、ジャンルを問わず自然体アーティストとかクールな音楽は若干食い足りなく感じることが多い。
実に私は音楽ファンという高尚なものではなく、コンセプトを演じ切るパフォーマンス≒ヤラセ という潔い図式に大喜びしている次第なのだ。J-POPでも散々練習したっぽい団体芸なんかは大好きである。それは私の生活に笑いと潤いを与えていると思われる。みんながアーティストを目指したらそれこそもったいないのだ。
失笑だけど楽しいナツメロ↓ 投げやりな歌唱力にも脱力
