にやにや日記

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●お気に入り


服飾に関する全てが好きである。自分を素敵に演出するようなファッションに関心があるのとは少し違っていて、突き詰めると物品そのものが好きなのだ。洋服・靴・小物の、形、生地の織目、柄、色、素材などがとても気になるのである。
映画などを観ていてやはり目が行くのは、人物が何を身に着けているのかという点で、それは話の内容に沿ったものでないとしっくりこないのだ。そのことで最近良かったのは、映画「赤い文化住宅の初子」の主人公の服装だった。安っぽいと言ってしまうと身もふたもない物言いなのだが、本当に程良い感じで貧しさを表していたと思う。よく計算された「ナチュラル“貧乏”メイク」に成功しているのだ。例えば、サイズの合っていないよれたカットソー(カットソーってのがまたポイント)、中学生がお小遣いで買いそうなペラペラの素材のワンピース、地方のヤンキーっぽいお兄ちゃんのズボンなど、観ていて凄く納得。
服装はアイデンティティであるという意見には大いに賛同できる。服飾に全く興味がない人の格好、若者の頑張りすぎるおしゃれ、ロハス嗜好のオーガニックおしゃれ、おばさんの履いているエアーの入った靴等々、人の数だけ服装があるのが面白い。物品好きの私の最近のお気に入りは、ハート穴のベルトである。あまりベルトをしないのだが気になって購入し、使ったり撫でたりして愛用している。

★今日の一曲:西向く侍/下郎