にやにや日記

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●容


テレビをあまり観ない私だが、使用前→使用後的な変身番組に興味がある。家の改造・店の経営・服装などそれぞれおもしろいと思う。今日はたまたま美容番組を観た。
いつも思うことだが、この番組の再現フィルムでは、容姿が理由(と述べる人が多い)にしても周りからのいじめられっぷりがひどい。出演者の中にはそこまでの見た目じゃないような場合もあって、それだけが理由ではないのではと感じることもある。しかし、のせられ易い自分は、涙ながらに不幸を語られるとちょこちょこもらい泣きするカモ視聴者である。
女性の場合、見た目で判断される機会は何かと多いと思う。生まれながらの素材をどうにかするには限界があって、そこから個人の意識の度合いで差が出るし、美容の知識やセンスの有無もそうだけど、諦めるとどんどん後退するものであることは明らかだ。
番組はそんな演出も巧妙で、パッとしない服装、すっぴんの出演者を改造することで劇的な変化を生み出しているのである。プロのスタイリングも加わるので、変身した人を見て「わあーっ」となるのは必然であろう。そういうブラッシュアップ技術が苦手そうな人が多いので、この先万全の状態を維持できるのかは気になるところである。
なんにしても、納得のいかない外見を外科的手術で変えるのは悪いことだとは思わない。親からもらったのに…みたいな言い方がよくされるけど、自分だけが生涯の付き合いになるからである。しかもタレント起用のエステ広告なんかよりずっと期待が持てる感じがするので、各所のお客さんも倍増するのだろう。
そんな金の匂いが漂うミエミエ番組なのに、楽しく観つつ泣いたりする私はもっか外見後退中である。

★今日の一冊:ふるさとの妖怪/水木しげる