●降る

夜まで雨だったので、おかしを買いに行こうと外に出て雪に変わっていたのには驚いた。しかも細かいのにかなり勢いよく降っているのだった。傘を持って出なかったのだが、ちょっと立ち止まっていると服にどんどん積もってくる。なんだかカキ氷器の下にいるような感じであった。雪の見た目もカキ氷に近いように思った。
私は雪の日が好きかというとあまりそうではない。家の中から出ないのであればどうでもいいのだが、関東の場合は積もっても汚く溶けて凍ってしまい情緒などないし、翌日に色々と弊害が出ることが多いからである。加えてウインタースポーツについては未知の領域なのだった。スポーツは嫌いではないのに参加する機会はほとんどなかったと言える。普段、荷物は手ぶらに近いほど理想という自分にしてみると、大荷物を携えてわざわざ足場の悪い所に出かけよう！という時点で驚くほど食指が動かないのである。
スーパーにいたのはほんの数分だが、外に出ると雪の勢いはさらに増しているように思った。明日早めに溶けてくれるよう祈るばかりである。

★今日の一冊：あの世の事典/水木しげる