にやにや日記

ゆっくりペースで更新します

●読


いつも以上に今日は何もしないことに決めたので、日中に昨日借りてきた本を読み終えた。秋頃に出たハードカバーの新刊本のためか、予約人数が多く、3か月くらい順番を待って回ってきたのである。予約した事を完全に忘れていた程だ。これは好きな推理小説作家の作品であり、自分がその文体やらに馴染んでいるせいか、長編の割にラストまでの到達が速かった。
感想としてはなんというか物足りなさが残る。中盤までは不安要素が盛りだくさんでなかなか面白かったのだが、後半に向けて程々にそれも収束してしまい、文章量は多いのに情報量が少ない感じがした。
内容は呪いや超常現象を扱っているのだが、なんかボーイミーツガール的な要素が全般に含まれていたりして、序盤の不気味さがマイルドになってしまっている。サスペンスとかホラー小説の場合は、作中の登場人物が、頼れる存在もあまりいない状態で降りかかる危機を乗り越えた、と思いきや残念な結果になった!という後味の悪さが面白く、想像して薄ら寒くなったりする方が好みなのだ。
夕方その本を図書館に返して、別の作家の本を借りてきた。またしても人が死ぬ小説である。この作家は文庫位の作品を量産するタイプで、毎回インパクト勝負の感が否めないのだが、わかり易くゾッとするにはちょうどいい。今日の消化不良の反動であろう。
図書館の帰りにスーパーをはしごして買い物。寒いので鍋にする予定で、切って煮るだけって準備も片付けも本当に楽でいい。締めの雑炊が楽しみだ。

★今日の一曲:NTT/Theピーズ